島根県浜田市に在住のWさま。ご実家のある松江市にて土地を購入して新築工事を計画中です。
本日はようやく土地契約を締結する運び(ようやく)となったので同席しました。
Wさまと初めてお会いしたのは2020年2月。
自分たちで住宅会社を調べたり、見学会に参加したり、土地情報を不動産会社からもらったり。かなり精力的に動いた結果。情報ばかりが集まり、結局自分たちに合った住宅や土地を決めることができず、立ち止まっていた時期にご紹介を頂いてお会いしました。
ここ数年、ネットで簡単に情報を手に入れることができるようになった反面、
Wさまのように良い情報ばかりで悪い情報を入手することが難しく判断ができない方が非常に増えてきています。
「客観的に整理してサポートして欲しい」という需要が増えてきていると感じる昨今です。
そもそもこの需要に応えるべく起業したのです!
さて、土地の選定に関してもある程度要望が決まっていたWさまでしたが、暮らしの整理をすることでより具体的なロケーションが見えてきました。
しかし、ご希望のエリアは松江市の中でも特に人気の高いエリアでなかなか土地の売り情報が出てこない場所でした。
そんな中、昨年8月に中古である程度条件の揃った土地が販売されました。
エリア的にはドンピシャの場所。土地の広さも申し分ない。価格も相場より安い。
「ん?なぜこの価格?何か理由があるのでは?」
こんな疑問が当然出てきます。でも売れる前に押えたい。
といいうことで広島から車を走らせて
私、ロケーション調査へ行ってきました。
前日はせっかくなので玉造温泉に宿泊WW
ご近所のお宅に聞き込み調査をしてこの街について教えてもらいました。
その他に地形や交通量、登下校通路、町内会行事などなど。
地図に載ってない情報がいつも大事といっていますが、自分たちで調査することはなかなか難しいので私の出番となります。
中古住宅なので解体工事と造成工事が必要ですが特に大きなマイナス要因はありませんでした。
ということで土地は買付証明(購入申込書)を2020年10月に提出。。。
そして本日売買契約締結。。。
なんで半年以上も契約するのにかかるんだ!!
もう、本当に不動産会社の担当者にはあきれるばかり。。。
理由を書くと専門用語のオンパレードになってしまうので、簡単に説明すると公図と呼ばれる地図の訂正、境界確定(地籍更生)この2点の対応に半年以上。。
住宅業に携わって25年あまり、買付から半年以上の契約は初めてです。
広島からは遠方なので買主側の仲介には入りませんでしたが、こんなことなら仲介に入って私がスケジュールグリップした方が4ヵ月以上は短縮できた、、、と反省中。
そして、本日の契約ですが同席は2回目です。。。
本来は1ヵ月前に契約の予定でした。その時も同席しました。しかし、重要事項説明が始まり、内容を確認していくと、接道の根拠がない、地図訂正が出来ていない、承諾書もない、添付資料が足りない。。。などなど。
不備だらけ。とても契約できる状態ではなかったので不動産会社の担当者には帰ってもらいました。
Wさまも呆気にとられて何が起こっているのか理解できない様子。。。
私が同席することも伝えていたのですが、それでもこの不備だらけには私も呆れるばかりでした。しかし、この状態で契約していたら後々問題が生じる可能性があったので契約中止です。
そしてようやく不備を解消してもらい本日を迎えております。
不動産業者には様々な方たちがいます。分からないから「言いなり」になって説明を承諾してしまうと思わぬトラブルになることがあります。
契約は慎重に内容を確認して、分からない場合はプロに同席してもらう。もしくは事前にチェックしてもらうことをお勧めします。
今回のケースもWさまは私が同席していなかったら
「前回の不備に気づくことなく契約してしまうところでした」
と話されていました。
しかし、ようやく土地が契約できましたので、建物の計画を本格的に進めることができます。
まだ住宅会社は最終決定できていませんが、見積を取りながらこちらも慎重にWさまと一緒に進めていきたいと思います。