神社にて地鎮祭

住宅建築コーディネーターの竹内です。

今回は、神社に敷地の土を持ち込んで地鎮祭を執り行うスタイルに参列させていただきました。

島根県松江市にて新築を計画されているWさま。

ようやく解体工事も終わり更地になったところです。

通常であれば、敷地に祭壇を設置して四方を竹と縄で囲んで執り行う地鎮祭ではありますが、今回Wさまの現在の自宅が遠方なこともあり、自宅近くの神社に敷地の土を持参して清めてもらうこととなりました。

私は、前職のハウスメーカー勤めの時にはこのスタイルは経験したことが無かったのですが、独立後山口県での建築に携わる機会が多くあり、山口県ではほとんどの場合神社で地鎮祭をする風習があることを知り驚きました。

地域によって地鎮祭のスタイルも違うんですね。

だから、今回は既に経験済みでしたので段取りも分かっていたのでスムーズにWさまに案内することができました。

ちなみに今回は遠方のため建築会社の方の参列はありませんでしたので、私とWさまのご家族のみで執り行いました。

今回地鎮祭を行ったのは

出雲大社石見分祀

御祭神は出雲に大国を作ったことで有名な「大国主大神」です。

大国主大神といえば

『古事記』と『日本書紀』の異伝などでは須佐之男命の子孫(あるいは息子)とされています。

因幡の白兎を助けた心優しき神様でもありますが、葦原中国の国造りを成したことから国津神の主宰神とされています。

出雲大社の分祀ということで立派なしめ縄が張られています。

受付を済ませ祭壇へと案内される途中の広間には、、、。

とても大きな圧巻の提灯たちが出迎えてくれました。

神主さんが特別にと明かりを灯していただきました。

夜だったらもっと荘厳な光景だったと思います。

そしていよいよ「修祓(しゅばつ)」から地鎮祭が始まりました。

「祝詞奏上(のりとそうじょう)」も終わり、

参列者の「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」です。

榊(さかき)の小枝を根元を神前に向けて玉串を捧げる儀礼です。

通常、拝礼の作法は「二礼、二拍手、一礼」ですが、

出雲大社の場合は、

「二礼、四拍手、一礼」の作法になります。

なぜ4拍手の作法なの?

調べてみると、出雲大社の「5月14日の例祭(大祭礼)」のときには

なんと「二礼、八拍手、一礼」なんだそうです。

この「8」の数字は古来、伸道では「無限」を意味しており、

例祭の時には「無限に近い心づもりで盛大に神様へお祈りを捧げる」という意味になるそうです。

通常の「二礼、四拍手、一礼」は、例祭時の「二礼、八拍手、一礼」の拍手の回数を半分にすることで簡略化した参拝方法なのだそうです。

勉強になりました!

さて、Wさまの地鎮祭を無事に終わり後は着工を待つばかりです。

今回、清めていただいた土は敷地に戻します。

それから神主さんから預かった「鎮物(しずめもの)」は土地の神様を鎮めるために基礎の中心に埋めてもらいます。

こうすることにより工事の安全と建物完成後に暮らすご家族に安穏と幸福をもたらすといわれています。

さあ次回は松江市での棟上げ工事を楽しみにしております!

お引渡しまでしっかりサポートさせていただきます。

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